コロナ禍のカミーノ！最新情報が得られる英語サイト

今年のサンティアゴ巡礼は、コロナ、円安、異常気象による山火事、サル痘そしてウクライナ侵攻といった不安要素が山盛り。ずれ込んだ聖年すら重なっています。入出国ルールやトランジットに関しても、刻一刻と状況が変わるので自分でリスクを下げるための判断をする必要があります。安全のためにどのようなソースで情報を入れるべきか調べたものを載せておこうと思います。

今は日本人の巡礼者が少ない

サンティアゴ巡礼の特にフランス人の道については、日本での知名度も高く日本語の情報もたくさん得られます。巡礼経験者の方のブログも数多くあり、特に語学の壁や衛生面などたくさん参考にさせていただいているのですが、残念ながらコロナ前の情報が大半です。今年こそ日本人の巡礼者数も増えつつあるようですが、日本語で手に入る情報はここ１、２年の分がすっぽり欠落してしまっているに近い状況です。そこで私は今のところ、英語を含むウェブサイトで幅広く情報収集をしつつ、SNSで日本人巡礼者を探すという手段を取っています。

日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会

いわずもがなのカミーノ・デ・サンティアゴ友の会さんのページは、ルートや荷物、気をつけるべきことなどを非常にわかりやすくまとめてくださっていて、まさに「カミーノを目指すならまずはこれ」といったサイトです。通常時はスペイン語講座も開催されているようです。

camino-de-santiago.jp

SNSを活用する

instagramやtwitterでCamino de SantiagoやCamino francaisと調べると、現在巡礼中の方々の感想に加え、ファッションや巡礼道の様子がわかる数多くの写真が出てきます。熱波のもとでの巡礼者の様々な工夫などがみられ、とても参考になります。現在サンティアゴ巡礼に行かれている日本人の方も数名Twitterで見つけることができました。気軽に質問しやすいのもSNSのいいところですよね（私は度胸がなくてなかなか声をかけられませんが、ひっそりと参考にさせていただいています）。

リアルタイムのサンティアゴ巡礼コミュニティ：Camino de Santiago Forum

英語ですがサンティアゴ巡礼に関するリアルタイムコミュニティを見つけました。コロナや空港に関する規制情報はもちろん、ルート選定やパッキングなどにおいても非常に参考になったので紹介しておきます。

www.caminodesantiago.me

コロナの影響でアルベルゲが閉鎖されている町から、熱波の影響、カミーノの路上に出没することがあるらしい詐欺師集団（！）のことまで調べることができます。何より登録ユーザーの巡礼経験や現在位置などを見ることができるため、「今現地にいる人」に直接質問できるというのはすごい威力です。準備の上でも、現地での咄嗟の判断においてもかなり参考になるのではないかと思います。

これらのサイトを見る上で英語が分からなくても全く問題ありません。SNSも翻訳機能が充実していますし、Camino ForumについてもChromeで閲覧しているのであればページごと翻訳にかけることができます。ぜひ使ってみてください。

それでは、Buen Camino!

中長期海外旅行はahamoで乗り切れる！？ 〜カミーノ巡礼ネット事情〜

初カミーノ巡礼に向かうにあたって、ネット事情の心配は尽きません。 今回は下調べしたカミーノ巡礼のネットワーク事情と、私の選択について紹介します。

現地のフリーwi-fiで十分か？

スペイン、フランスともに都市部には公共Wi-Fiが多く整備されているようなので、語学が比較的得意で翻訳をヘビーに使わない人、事前に宿を取っておいたり地図をダウンロードしておいたりといったことが苦手でない、計画性のある人ならフリーWi-Fiのみでも乗り切れそうな気がします。ただ、いくらバルやアルベルゲにWi-Fiがあっても途中の道で宿の予約とかができないのは、行き当たりばったりの代名詞のような私にはやや不安が残ります。できれば現地で場所を気にせず使える5G、せめて4G環境が欲しい…
そこで取りうるいくつかの選択肢を比較してみました。

1. SIMカードを現地で購入する場合
   他の方のブログを見る限り、現地で買えるSIMカード自体はせいぜい2, 3000円と、そこまで高くないようです。 ただ、フランス人の道を最初から歩くつもりだったので、フリーwi-fiに頼らないのであればフランスとスペインの二カ国分のSIMカードを購入する必要がありそうです。また私の場合はそもそもキャリアスマホを使っていたので、海外に行ってSIMを差しても使えない…。 海外用にSIMフリースマホを購入するか、キャリアにいってSIMロックを解除してもらう（契約上どうなるかはわかりません）かしかないのでしょうか。ちょっとハードルが高いですね。

2. Wi-Fiをレンタルする場合
   二カ国以上で使える周遊プランで１ヶ月強Wi-Fiをレンタルするというのも一般的だと思います。 以前イモトのWi-Fiでヨーロッパ都市部の３カ国周遊プランを１ヶ月レンタルしたことがありますが、よほどの山奥などに行かなければ通信上は全く問題がありませんでした。ただ今回はその「よほどの山奥」に近い状況を歩くわけですし、どこまで通用するのか不安もあります。
   さらにもう一つ面倒があるとすれば、こまめな充電が必要なのとまあまあ重いこと…。 グラム単位での荷物の調整が必要なカミーノに持っていくにはストレスになりそうな気もします。

私の場合：スマホ自体をノジマ電気で乗り換え、SIMフリースマホと現地での回線をゲット！

たまたまですが、先日スマホ買い替えのためにノジマ電気に行ったところ、ahamoへの乗り換えキャンペーンをやっていました。そしてここで購入できる新規端末はなんとSIMフリー。当時全く検討していなかったahamoですが、海外旅行にはもってこいの特典が付いていました。

ahamoの最もベーシックな20GBTプランは、実は15日間は海外の指定エリアではそのまま回線を使うことができるんです。15日を超過した日数は低速になりますが、使用自体はできるとのこと。電話だけは国際電話料金になってしまうので使わないほうが良いですが、ネットだけならフリーWi-Fiとの組み合わせで十分現実的なラインです。そしてもし現地でSIMが使いたくなれば、SIMフリー端末なのでいつでも現地SIMと差し替えできます。

ahamo.com

というわけで、無事にこちらのプランで乗り換えを完了し、海外で即使えるSIMフリースマホをゲットしました笑 Appleの公式や海外からの個人輸入サイトと比較してもだいぶ格安で購入できたので、ノジマ電気での買い替え、おすすめです。（回し者ではない）

巡礼の荷造りpart2〜靴選び〜

今回はカミーノ向けの靴選びについて書こうと思います。とはいってもまだ巡礼を開始していないので、ただしい判断だったかは分からないのですが、ひとまず購入までの経緯と、あとで気づいたことなどを書き出してみました。

選定基準

巡礼に何より欠かせないのは靴。巡礼中のQOLを決定づけるのも靴。

どうやって選べばいいか分からず、失敗できる時間とお金の余裕もなかったので、下調べとして他の方のブログを読み、

• 店舗での試着はマスト
• とにかく履き慣れておくこと
• できれば３ヶ月前くらいから本番用の靴でトレーニングをしたほうが良い

という情報を得ました。

しかし私の場合、カミーノの存在を知った時点で既に出発日のちょうど３ヶ月前というギリギリのスケジュール。まずは履いてみないと始まらないと思い、近所のアウトドアショップさんでいろいろ相談させてもらいました。

そこで案外困ったのが、「サンティアゴ巡礼」といってもなかなかシチュエーションが伝わりにくいこと。

私の場合フランス人の道から行く予定なので

• １ヶ月くらい海外版お遍路さんみたいなところを歩きたい
• アップダウンは少ないが最初に山越えがある
• 小石が入ると辛いのでミドルカット以上
• 雨に降られても大丈夫なゴアテックスがよい

というふうにざっくり希望を伝えたところ、

• ゴアテックスならcaravanのハイカット(男女兼用)かミドルカット(女性モデル)
• 少し防水が落ちてもよければNORTH FACEのverto

をおすすめされました。

もともと他の方のブログをいくつか読んだ上で、足に優しそうでゴアテックス加工がされているキャラバンにあたりをつけていたのもあり、試着した上であちこち歩かせていただいた上で、女性向けモデルとして開発されておりフィット感の高かった Amazon | [キャラバン] トレッキングシューズ 0010403 C4_03 レディース | caravan(キャラバン) | ハイキング・トレッキングシューズ を購入しました。今amazonで見ると5000円くらい安くなってて悔しい、、

Caravan C4-03

購入後履いてみての印象

非常に柔らかくて歩きやすく、それでいて足首をホールドされている感じが心地よいです。ただ耐久性、防水性を第一で選んだ結果かなり厚くて重いという印象も受けます。真夏など、季節によってはもっと湿度が抜けやすいなどの点を重視するのも手かもしれません。蒸れにくい靴下と合わせる必要もあると感じます。

ちょっとした後悔

とても足にフィットしており、国内での慣らしの段階では痛みもあまりないので、いい出会いだったと思います。ただあとになって、ローカットだけどkeenとかもデザイン性高くてかっこいいな…と思い始めたので、あまり焦らず他店を含めていろいろ見たほうがよかったかもしれないです。

また私の場合試着した店舗でそのまま購入したのですが、ネットでアウトレットバージョンを買った方がだいぶ安かったことに後から気付きました。色々アドバイスいただいたので今回はお店で買ったことに後悔はありませんが（ありがとう店員さん…）。

ただ安い買い物ではないので、ご自身のシチュエーションに合わせて最適な買い方ができるといいですね。

現地調達という手段もある（推奨はしません）

もちろん初心者は国内で履き慣らしてから向かうのが鉄則だと思いますが、歩くのが短期間であったり慣れている人の場合、現地調達という手もあるようです。一般に日本で購入できるアウトドア用品は高いし、選択肢もあまり多くはありません。既に慣れていて二足目、三足目という方なら現地で買うこともできますし、靴選びに失敗して現地で買い直したという人もブログ上で結構お見かけしました。

またスペインから入国する場合でしたら、巡礼後や巡礼途中の町にストックや靴を寄付して行かれる方も多いようなので、下調べをした上でそういったものをリユースするのも手かもしれません。

巡礼の荷造りpart1〜バックパック選び〜

MAVEN35（旧モデル）

今日は荷造り編第一弾として、ナップザックの選定について書こうと思います。

カミーノまで１ヶ月を切りました。

円安に歯軋りしながら航空券はなんとか抑えたものの、この酷暑の真夏ですのでトレーニングがほぼできていません。そこで、体力が足りない分カミーノ中の荷物を軽くすることで怪我のリスクを下げることを優先した方が良いと判断しました。

体重の１割程度を目指すと良いと聞いたので、トータル5kg以内になるように調整するつもりです。ただ、バックパック本体を軽くすることを優先しすぎてトレラン用のものを購入した結果後悔しているという方もいらっしゃったので、

・総重量を減らす

・重量が適切に支えられるバックパックを選ぶ

の二点を両方重視することにしました。

決め手

好日山荘さんなどでいろいろなブランドを試着させてもらった結果、少し古い型ですがGregoryのMAVEN35にしました。

容量 35 L

重量 1.3 kg

耐久性と通気性の高さが特徴。

テント泊縦走や沢登りにも対応。

今回さまざまなメーカーのバックパックを試着しましたが、GREGORYの強みはやはり圧倒的フィット感でした。日本人の女性平均身長より低い私にとって、欧州の男女兼用サイズは背面板や腰ベルトの高さが合わず、重量の分散が設計通りにできないという課題があったんですね。

GREGORYの場合、女性用と男性用が分かれているだけでなくサイズ展開も豊富です。さらに背面の板で身長に合わせた詳細なフィッティングができます。

現行製品の中だとJadeシリーズが非常によかったのですが、お高いのと、XSを選択した場合大体容量が１〜２L減ると考えたほうが良いとのことで、荷物の量をそこまで減らせる自信がなかったので今回はパス。ほぼ同スペックと思われたMAVENを購入しました。

[グレゴリー] GREGORY JADE28 ジェイド28 エーテルグレー S/M 1115697414

[グレゴリー] GREGORY JADE33 ジェイド33 エーテルグレー S/M 1115717414

実際使いやすかったか、容量が十分だったかなどは、帰国後に感想を書こうと思います。

サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す理由

はじめに

カミーノ巡礼を目指すMeiといいます。

本年秋にサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼（カミーノ・デ・サンティアゴ）に出発しようと考えており、情報収集のためにブログを開設しました。コロナ禍・円安・熱波や戦争といった様々な障壁がある本年ですが、こんな時期にカミーノに挑んだ記録が少しでも後続の人の役に立つよう、工夫して発信していきたいと思います。

突然の出会い

睡眠とお金の足りていない限界学生の私が、そもそもなぜサンティアゴに行こうと思ったのか。 それは本屋で立ち読みした雑誌TRANSITの「世界の聖地」特集号がきっかけでした。

transit.ne.jp

この特集号の中で、キリスト教の聖地として挙げられていたのがサンティアゴへの「フランス人の道」。 もともとキリスト教には馴染みがあり教会巡りも好きだったのですが、国を跨いで１ヶ月近く歩くという古代からの巡礼方式が今まで脈々と続いていることに度肝を抜かれると同時に、（ある程度）自由になる時間のある学生のうちにここに行かなきゃ！という焦燥感が湧きあがり、何日経っても拭うことができなかったのです。もうこれは腹を括って行くことにしようと決めた時点で、出発まで３ヶ月を切っていました。

身一つ、紙の地図のみで臨むリアル・ドラクエの世界

紙の地図と標識を頼りに身一つで毎日道を歩き、宿に泊まってバルで食事をするという日々が続く巡礼道。美しい景色だけでなく、ワインが出てくる蛇口などさまざまなイベントスポットがあるそう。そしてなによりも道中出会う人々との交流が魅力的です。 巡礼を達成すると「巡礼証明書」がもらえ、教会の入場などさまざまな観光地で割引を受けられるとか。

語学力とサバイバル能力を試したい

こういう突発的な出会いで計画を立て始めたため、自分でもなぜこんなにカミーノに惹かれるのか未だ良くわかっていません。ただ一つ明確な目標があるとすれば、これまでに学習した言語というツールと、学生生活で培った必死のアピール力などを総合的に活かして、自分のサバイバル能力を試してみたいという気持ちがありました。長期滞在の割に安く行くことができるので、時間に融通が利きやすいがお金が足りない学生にとても向いているのではないかと思います。

お金もなく語学もそこまで自信がない、大して海外慣れもしていない。運動はそこまで嫌いじゃない、旅行が好き、おいしいものは大好き！ そんな私がドタバタしながら単身サンティアゴに向かうまでの記録をここに残したいと思います。 よく分からないけどどうしても巡礼に行きたいという方、とくに「できるだけ安くサンティアゴ巡礼がしたい」「スペイン語は全然やったことないけど巡礼に興味がある」といった方に、少しでも参考になれば幸いです。

Buen Camino!

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